クライアントのSEO改善支援こそがDeepCrawlのビジネスの中核であり、我々は長きにわたりこれをより簡単に、より速く行なう方法を探し求めてきました。これを実現するために、セグメンテーションによる、技術スタックの基盤としてのツールの全面的な再構築を行いました。
セグメンテーションとは
セグメンテーションを使うと、サイトの異なるページタイプを簡単に分析し、問題点や改善機会を効率的に発見することができます。
セグメンテーションにより、以下ができるようになります。
- DeepCrawlの250以上の指標をベースにカスタムセグメントを作成する
- ビジネスで重要度の高い領域にのみに焦点を当て、より早期にSEO問題を把握する
- サイトの優先順位の高い領域のSEOトレンドを確認・モニタリングする
- DeepCrawlのコネクタを使用してセグメントのデータをGoogleデータスタジオにエクスポートし、カスタムダッシュボードを作成する
使用開始
新バージョンのツールは、エンタープライズプランをご利用のユーザーのみ利用可能です。詳細については、当社営業担当にお問い合わせください。
セグメンテーションの使用にあたり、3つの重要なステップがあります。
- セグメントの作成
- クロール実行
- レポートの確認
セグメンテーションへのアクセス方法
既存のプロジェクトのダッシュボードに移動し、例えば重要なページや重複ページ、インデックス不可ページといった、グラフの各データラベルをクリックしてレポートを開いてください。
この例(正規化されたnoindexページ)では、レポートのヘッダに”Go to Segmentation View”というリンクが表示されています。これをクリックすると、新バージョンのツールに切り替わります。
新バージョンのツールに切り替えると、新しいレポートのテンプレートとデザインが表示されます。この画面を最初に表示する際、このグラフにはデータが表示されません。データを生成するには、セグメントを作成する必要があります。
セグメントの作成方法
プロジェクトでセグメントの作成と設定を行うには、新バージョンのツールに移動して、”My Segments”ボタンをクリックしてください。
セグメントの作成に関して
- セグメントには以下が必要
- セグメントの名称
- 最低1つのルールが定義されていること
- レポートに用意されているほとんどのフィルタでセグメントを作成することができます。
- 正規表現でのバリデーションを行なう場合、当記事の最後の項目”ヒントとポイント”参照
- セグメントの名称とルールを入力したら、”Create Segment”ボタンを押下する
- 作成したセグメントが、セグメントマネージャーに追加される
クロールとセグメンテーション
セグメントを確認できたら、新規クロールの実行が必要です。これを行うためには、プロジェクト設定のステップ4に移動してそこから新規クロールを実行してください。
セグメント作成に関するポイント
- セグメントのデータを生成するには、新規クロールの実行がマスト
- 新規クロールの終了後、セグメントデータの生成が開始される
- ステータスが”Crawling”の間は、セグメントを作成することができ、ツールがデータ生成を行う
- しかし、ステータスが”Finalizing”の間にセグメントを作成する場合は、新規クロールを実行してデータ生成を行なう必要がある
レポートの確認
クロールを実行してセグメントが問題なく生成されたら、レポート画面に戻って確認しましょう。最初は、以下のデータのレポートが表示されます。
- レポート内の上位セグメント
- トレンドグラフ(最大30クロール分)
ラジオボタン”View Segment”をクリックして分析したいセグメントを選択することで、特定のセグメントに表示を絞ることができます。または、グラフ内のデータバーをクリックすることでも表示を絞り込めます。
セグメントが適用されると、セグメントのルールに基づいてレポートのデータが更新されます。このセグメントは、新バージョンのツール内で永続的に効果を発揮します。つまり、他のレポートに移動してもセグメントは適用されたままになるということです。
過去のクロールでセグメントが生成されていれば、アーカイブされていない昔のクロールに切り替えた際もセグメントが適用されます。
セグメントに加えて、個別にフィルターを適用することもできます。
セグメントデータのエクスポート
セグメントが適用されたら、CSVファイルへのデータのエクスポートが可能です。”Export Data”ボタンから”Generate CSV(セグメント名)”をクリックしてください。
CSVファイルが生成され、その後ブラウザにダウンロードされます。
新バージョンのツールでは、ダウンロードのドロップダウンの×アイコンをクリックすることでファイル生成をキャンセルすることもできます。
セグメントレポートのダウンロードと同様に、セグメントレポート+フィルタをダウンロードすることもできます。
ダウンロードしたファイルを削除したい場合、ダウンロードのドロップダウンからごみ箱アイコンをクリックして削除してください。
グラフ
Top segments graph
上位セグメントグラフでは、各レポート内で最もURLの多いセグメントの上位5位を表示しています。これは、レポートでサイトの問題箇所をすばやく把握するのに役立ちます。
データポイントはクリックできるようになっているので、グラフ内のセグメントをクリックすれば、セグメントをレポートに適用できます(そして、新バージョンのツール内の別レポートに移動してもそのセグメントが継続して適用されます)。
セグメントレポートグラフ
セグメントレポートグラフでは、現在選択しているセグメントのURLを、このレポートのその他URLを比較しています。これにより、ユーザーはレポート全体における選択中セグメントのURL規模を把握することができます。
セグメントを少数しか作成しておらず、レポートのその他ページの中でセグメントの占める規模が非常に小さい場合、さらに多くのセグメントを作成する必要があることを示しています。
Trend chart
トレンドグラフでは、各セグメントレポートの過去30回のクロールのデータのトレンドをグラフ化しています。これはサイトの特定箇所の改善や問題点のトラッキングに役立ちます。
例えば、以下のグラフでは、あるパブリッシャーの大規模サイトの/2020/というセグメントで、読み込み時間(中程度)でクロールされるページ数が前回のクロールで急増したことがわかります。
ヒントとポイント
正規表現のバリデーション
一致ルール(正規表現)や不一致ルール(正規表現)を使用する場合、Lucene の正式な正規表現を入力してください。正式な正規表現の作成については、Rubularを参考にしてください。スラッシュ(/)はエスケープする必要はありません。
セグメントの管理と複製
- セグメントは削除可能です。セグメントを誤って削除してしまわないよう、毎回ツールチップによる確認が表示されます。
- 作成済セグメントのルールを参照することができます。
- セグメントが作成されたタイミングを確認することができます。
- アカウント内の別プロジェクトに、セグメント群を一括でコピーすることができます。